仙台〜東北を拠点に活動するオルタナティヴ・プロジェクト、dansa med digが前作からおよそ10ヶ月ぶりとなる3rd EP『NEON』を2月14日にリリースした。
dansa med digは北欧の音楽に深く影響を受けつつ、独自の解釈で音を紡ぐオルタナティヴ・プロジェクト。拠点である東北の空気感を閉じ込めたようなノスタルジーで退廃的な美しさを感じさせる楽曲、そして五十嵐(Vo. Gt.)の力が抜けた透明度の高い歌声を特徴としている。
今作『NEON』は、火照った身体の熱が引いていくような、これまで以上にdansa med digの世界観が色濃く表現されたコンセプトEP。引き続きレコーディング、ミックス、マスタリングまで一貫してメンバーが自宅で自ら行いながらも、スケールの大きなサウンドに仕上げられた。これまでの自然をテーマにしたアグレッシヴな一面を見せる楽曲は鳴りを潜め、無機質な夜の街並みを想起させるような静けさと、その中で暮らす様々な人々の日常を感じられるような作品になっている。
dansa med digが解釈したシューゲイズ × エレクトロを形にした「Not to know myself」、小気味よいループ系ドラムと幾重にも重ねられたベースによって展開されるダンス・ミュージック「Eyes Bright」、気怠さ、平穏、夢想などを繰り返し、進み続ける自分自身にフォーカスした「Outside」、そして本作の中でも特にシンボリックなメロディーから始まるソングインが印象的なリード・トラック「New Day」。いずれもこれまでの作品とは違った表現に挑戦しているが、dansa med digらしい冷たく美しいサウンドが凝縮されている。それぞれの場所で、それぞれの人が放つ光があり、その色や光り方は誰にも否定することはできない──今作に込められたのは、「みんなそのままで良いんだ」という人間讃歌である。
なお、アートワークは前作『After The Last Light』に引き続き、グラフィック・デザイナーの青柳美穂が手掛けている。
■ Release
dansa med dig – NEON
□ レーベル:Staghorn Records
□ 仕様:Digital
□ リリース:2024/02/14
□ トラックリスト:
1. Not to know myself
2. Eyes Bright
3. Outside
4. New Day
■ Profile
dansa med dig
2016年結成のオルタナティヴ・プロジェクト。音楽という枠にとどまらず、さまざまなクリエイターと共に新たな表現スタイルを生み出すべく活動の場を広げている。