Posted on: 2020年2月18日 Posted by: 對馬拓 Comments: 0

Label – UK.PROJECT 
Release – 2013/02/06 

若さゆえの青さが全面に出ていた1stとは対照的に、続く2ndはとても殺伐とした、負の感情に突き動かされるような作品になった。

冒頭から”シリウス、ベガ、アルタイル、ティコの星”とひたすら呪文のように呟く「夜鷹」や”あいつ”への殺意を覗かせる「春と修羅」、疾走感に満ちた「国道スロープ」など、一線を越えてしまうような危うさが続く。その様は、まるで自分の中で暴れ回る狂気を無理矢理飼い慣らしているかのようだ。

しかし、その凶暴性は、悲鳴のようなギターが不安を煽る「ユーリカ」で頂点に達した後は鎮まりを見せ、まるで悟りを開いたかの如く静観した曲が続いていく。ラストを飾る「明日にはすべてが終わるとして」がこのアルバムの全てを物語っている。

text by osushitabeiko