Posted on: 2024年11月22日 Posted by: Sleep like a pillow Comments: 0

カートゥーン・シューゲイズ・ユニット、The Otalsがデジタル・シングル「ウチは泣きそーです」を12月4日(水)にリリースする。

「ウチは泣きそーです」は、The Otalsのルーツであるゼロ年代インディー・ポップへの意識が如実に感じられるミドル・テンポのバラード・ナンバー。シンバルすらも省略したシンプルで淡々としたリズム演奏の中、潤んだ瞳のように揺らいだギター・フレーズが滲むイントロと、打ち明け話のように切実なヴォーカルと、爆発力のあるファズ・ギター・サウンドが飽和するメロディックなコーラス部による対比が、グランジ的なカタルシスをもたらしてくれる。The Pains of Being Pure at HeartやThe Smashing Pumpkinsといった音楽的な影響下で生まれた輪郭のぼやけた音像を、男女のコーラス・ワークとメロディによる力技によって、彼らの自称する通り“とっつきやすい”ポップスとして成立させている。

文学的とも評されながらも口語的な言葉選びの歌詞がThe Otalsの特徴の一つだが、今作はある種その極地とも言える目を引くタイトルと、その響きを存分に活かした楽曲のエンディングが切ない余韻を残す、心に語りかける1曲。

バンドは結成から3年を迎え、ついにライブ活動にも乗り出している。2024年8月の初ライブ、そして2025年2月に開催予定の新代田FEVERでのワンマン・ライブ「The Dizzy Heart」もチケットはソールドアウト。バンドが3年以上黙々と制作活動を行いながら虎視眈々と準備をしていた様々な計画が、次々と実現しようとしている。

■ Release

The Otals – ウチは泣きそーです

□ レーベル:Blue Moon Garage
□ 仕様:Digital
□ リリース:2024/12/04

■ Event

「The Dizzy Heart」

2025/02/28(金)
@東京・新代田FEVER

開場 18:30 /開演 19:00
*sold out

■ Profile

The Otals

June FAXxxxxxとMarina Timerの従兄妹2人によるシューゲイザー・デュオ。2021年3月にEP『The Night Swallows』を無料公開しデビューを飾った。インディー・ポップに接近した甘いメロディと『Pet Sounds』的なコーラス・ワークを持ち味としている。アメリカン・カートゥーンをイメージさせるアートワークも相まって、既存のシューゲイザー・シーンでは類を見ない独自路線を突き進む、自称“世界一とっつきやすいシューゲイザー”。

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