
Label – Taang! Records
Release – 1993/03/26
ボストン出身のSwirlies(スワーリーズ)による1stアルバムとなる本作は、基本的には『What To Do About Them』の路線を踏襲し、ローファイな感触は相変わらずなのだが、前のめりで荒々しい要素は幾分抑えられている印象。
しかし、それは彼らが大人しくなったのではなく、オリジナリティを獲得し始めていることに他ならない。所構わず撒き散らしていたノイズをコントロールし自分のものにしようとしている痕跡が、このアルバムには残されているように感じる。その結果、My Bloody Valentineのアブストラクトな部分とSonic Youth譲りの不協和音を合体させたかような、エクスペリメンタルなシューゲイザーに仕上がった。
text by osushitabeiko
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