Posted on: 2020年2月27日 Posted by: 對馬拓 Comments: 0

Label – Tough Love Records 
Release – 2017/06/02 

ロンドンを拠点に活動するUlrika Spacek(ウルリカ・スペイセク)の通算2作目となるアルバム。前作で聴かせていたサイケデリックな音像を踏襲し、より突き詰めているような印象の作品。元よりデビュー当時から完成されていた彼らのサウンドを変える必要など無かったのだ。事実、彼らは前作と本作を”兄妹/姉弟のようなアルバム”と形容している。

相変わらず渇いた砂漠のようなギター・サウンドと形の定まらないヴォーカルに思わず目眩がする。昼下がりの微睡とドラッグのトリップ感が合わさったような倦怠感に病みつきになってしまいそうだ。そして、そんなアルバムに『Modern English Decoration』などというタイトルを付けてしまう彼らのユーモア(だと勝手に思っている)を、心から称賛したいと思う。ジャケットのアートワークも素晴らしい。

text by osushitabeiko